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この人に聞く           高見製菓 高見保仁さん
PHOTO「法楽あられ」高見製菓は、終戦後まもなく先代社長高見春雄氏により創業され、米菓業を営まれてきました。現在は、先代社長の奥様とき子さんが後を継がれ様々な米菓を創作されています。
その中でも、創業当時の味を現在に伝えるのが「法楽あられ」です。

 

◇法楽あられとは…?
法楽あられは、材料の餅を極限にまで薄く削り、砂糖や塩を加え、植物油でサッと揚げた ほんのり甘さが口に広がるあられです。

◇法楽あられの歴史について教えて下さい。
終戦後まもなく、食料がまだ十分なく、お菓子らしいお菓子が少なかった頃、何か保存のきくお菓子が無いかと先代社長の春雄氏が考案したのがこの法楽あられです。 子供にとって甘味が欲しい、でも簡単には手に入らない。そこで、おかきを油で揚げることでほんのりとした甘味を加える事を考えたと聞いています。そして、「甘味のあるのがお菓子だ、甘味はおふくろの味だ。」と言っていたのを思い出します。

◇あられやおかきはどのような歴史の中で伝わってきたのでしょうか。
もともと、農家の人達が街へ行商へ行く時に、保存食として持って行ったのが始まりではないでしょうか。各家々に伝わった味と作り方があって、しょうゆ味や塩味、砂糖味など 種類が多いですよね。

PHOTO「店内」◇なぜ、あられ作りを始められたのでしょうか。
いくつかの理由があったと聞いています。一つは原料のもち米が、当地の農家より少しずつですが入手できたこと、次に豊富な地下水があられ作りに適していたことです。 しかし、保存食としてのお菓子といった点が大きかったでしょうね。

◇一年中、法楽あられは作っていらっしゃったのですか?
いいえ。当時は、もち米の安定的な確保が非常に難しく、無くなったらおしまいといった感じでした。国の米政策の関係で、非常に困難だったようです。現在では、昭和48年から 安定供給が確保できるようになり、法楽あられは一年中ご提供できるようになりました。

◇様々なおかきが店頭には並んでいますね。
原料となるもち米は、佐賀県産のものがほとんどなのですが、品質も安定しており 多くの種類のおかきが作れるようになりました。そして、地下水が非常に良質なおいしい水なんです。これが、当店のあられ、おかきの人気の秘密です。

◇まさに、加古川の自然が育んだあられやおかきですね。
最近、この辺りでも自然破壊が進んできました。私が子供の頃、周りの山林や竹やぶで良く遊びました。昔は、焚付けに枯れ木を取ったり、落ち葉を拾ったりして山林も結構人の手が入って綺麗でした。今では、そのままになってしまい、入る事すらままなりません。

◇今回は自然をテーマにしていますが、何か自然に関する思い出がありましたら教えていただけませんか。
加古川と言えば、ため池ですね。ちょうど夏に入り思い出すのは泳いだ事です。 ため池で子供達が集まって夏になると泳ぐんです。当時は結構水がきれいでした。 そして、ホタルを捕ったりして自然の中で遊びました。 今では、ちょっと無理でしょうね。

最後は、少しもの思いにふけるように、子供の頃の加古川の自然について語ってくださった高見保仁さん。「法楽あられ」のほんのりとした甘さが、懐かしささえ感じさせてくれました。


高見製菓PHOTO「外観」

<営業時間>
あられコーナー 午前9:00〜午後6:00 
定休日 日曜日 祭日午前9:00〜午後3:00
喫茶コーナー 平日のみ営業
レストラン 平日 午前11:30〜午後2:00
住所:兵庫県加古川市上荘町小野320−1
TEL:(0794)28−0606
FAX:(0794)28−0713
電話注文 地方発送可能


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