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加古川の自然の現状〜ため池と生物〜
加古川市が位置する播磨地方は、全国でも有数のため池密集地域です。かつてこうしたため池は、灌漑用水あるいは洪水時のダムとして、地域の人々の生活に深くかかわってきました。しかし田畑の減少にともない、その存在の意義が薄れかかっている池も少なくありません。
一方で、ため池は多くの水草や水生生物の生息地にもなっており、驚くことに絶滅危惧種と言われているかなりの種類の生物が多数確認されています。
   
   


池の周辺部には、ハスやヒシ、ガガブタなどのさまざまな水生植物が見られる。(大池)

 
ゴミで汚れたため池。貴重な水生生物も、心ない人間のために生きる場所を失いつつある。
   
   
●増えている帰化生物
加古川市のため池や川でも、日本の他の例にもれず、ブラックバスやブルーギルといった帰化生物が増えています。これらはもともと日本にはおらず、海外から入ってきて定着した生きもので、中には人間によってペットとして飼われていた外来魚が池や川に捨てられ、増殖したものもいます。開発による環境の変化にもある程度適応するといった特性を持ち、昔から日本にいた生きものの生態系に大きな影響を与えています。
   
    ▲ブラックバス   ▲ブルーギル   ▲ミシシッピー
 アカミミガメ
  

加古川の自然を救おう!〜地元住民の活動〜

●播磨ウェットランドリサーチ
播磨地方の地方自治体職員や、教員を中心として1995年3月に水辺環境の調査・保全を目的に結成された「播磨ウェットランドチサーチ」は、播磨地方の独特の景観であるため池に地域の財産としての意義を見い出し、保全のための具体的な研究・活動を行っています。

<主な活動例>

   
  ▲加古川市金沢町
「30水路」で水質浄化のため石や砂を敷き、昆虫・魚などが棲みやすいように植物を入植し、河岸・海浜植生をつくった。
  ▲加古川市神野町
平成10年に発見された絶滅危惧種のナガホノワレモコウを緊急避難させ、その後生育地近くの適切と思われる場所に移植。
  ▲加古川市志方町
平成8年、山陽自動車道加古川北ICの工事のため、1年以上干上がることになったため池から、ヒメコウホネを一時避難させ、翌年元のため池に戻した。
 

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