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重厚感あふれる昭和初期の建物 加古川市立図書館(旧加古川公会堂)
所在地:加古川市加古川町木村 / 交通:神姫バス「公民館前」停下車
重量感ある造りの加古川市立図書館の外観。
重量感ある造りの加古川市立図書館の外観。

古くから加古川市の中心地であった加古川町周辺には今でも歴史的な建築物が残っています。その一つが「加古川市立図書館」です。昭和10年の竣工当時は「加古川公会堂」として講演会や演劇等、さまざまな催し物が開催されていました。鉄筋コンクリート造り3階建の各窓にはアーチ窓が配され、正面入り口の大アーチ窓のアールデコ風ステンドグラスがこの建物の大きな特徴となっています。設計者の塩置 章氏は建築当時は兵庫県の営繕課長でしたが、後に建築家として独立し名を馳せました。近年まで同時期の建築物として旧加古川町役場や加古川小学校校舎が近辺にありましたが相次いで取り壊され、現在では加古川市立図書館のみが残っています。図書館として地域の人々に親しまれる傍ら、激動の昭和から現代の平成までを見つめ続けた「生き証人」として重厚感あふれる佇まいを見せてくれます。
正面入口の大アーチ窓。内部から外を見ると色鮮やかなステンドグラスを見ることができる。
正面入口の大アーチ窓。内部から外を見ると色鮮やかなステンドグラスを見ることができる。