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兵庫県下一の大河・加古川下流の国道250号線(明姫幹線)播州大橋上にある潮止堰(地元の通称ドント)付近では毎年春から初夏にかけて2種類の希少な魚類を見ることができます。一つはアマゴの降海型「サツキマス」です。この魚は稚魚の一部がサケと同様に海へ下り成長して再び川に戻り遡上し、毎年桜の咲く季節に川に戻ってくることから「五月鱒(サツキマス)」と呼ばれます。またもう一つは「天然アユ」です。川釣りの対象魚である放流アユとは違い「天然アユ」は稚魚がサツキマスと同じく海から遡上して成長します。毎年春雨の増水時には潮止堰の魚道を遡ろうと飛び跳ねる稚アユの姿を見ることができます。両種ともに昭和30〜40年代の高度成長期の水質汚濁により大きく数を減らしましたが、近年は復活傾向にあるといわれています。 |
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